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アリババ投資のチャンスを逸した人々

 碧海蓝天—翱翔 2014-09-28

19日、中国のネット通販大手「アリババ」(阿里巴巴)がニューヨーク市場で新規株式公開(IPO)を行い(銘柄コード「BABA」)、200億ドルを超える融資を集めた。米国のIPO史を塗り替える融資記録となった。

アリババ創業者の馬雲は、見かけはあまり目立たないが、今回の上場成功で一躍、世界級の企業家の一人となった。資本市場での魅力や社会的な影響力を備えたアリババは、世界級の企業へと発展し、「アフリカのアリババ」や「インドのアリババ」としても投資者を誘っている。

「あなたは昨日、私を相手にしなかった。私は今日、あなたの届かないところにいる」。馬雲の成功の道のりはネット上でこのように表現されている。IPO説明会で馬雲は、「私が15年前に米国で200万ドルの融資を求めた時には、30社のベンチャーキャピタルの拒否を受けた。今回は、多めの資金を持って帰るつもりだ」と語った。アリババのここ数年の発展の過程で、投資のチャンスを失った人は少なくない。

最も気を落としているのはゴールドマン?サックスだろう。孫正義は、馬雲の最初の恩人ではない。馬雲を本当に見出したのはゴールドマン?サックスだった。馬雲の起業は1999年3月だが、ゴールドマン?サックスはその年の10月、フィデリティ?インベストメンツなどと共同でアリババに500万ドルを投じ、困難な起業期にあった馬雲を助けた。

だがその後、世界のインターネットバブルがはじけると、ゴールドマン?サックスは、インターネットへの自信を失っていった。2004年には、アリババ株のすべてを2200万ドルで譲渡し、両社は正式にたもとを分かった。ゴールドマン?サックスが今回のIPOで演じたのは、アンダーライターの一つという役割でしかない。

米IDG(International Data Group)は、IT出版や調査、展示会、ベンチャー投資などを手がける世界最大級の企業。騰訊(テンセント)や百度など中国の多くのインターネット企業の投資に成功したが、アリババは逃した。IDGアジア地域の熊暁鴿総裁は2007年、インターネット企業の会合で、「IDGは中国で多くのインターネット企業に投資しているが、アリババはそこから漏れてしまった。私たちの最大の失敗と言える」と述べた。

アリババ投資のチャンスを逸した人々 (2)


アリババ大株主になり損ねた人の中には騰訊CEOの馬化騰もいる。2013年3月、IT業界の大物が集まる「華夏同窓会」に参加した馬化騰は、「淘宝網(タオバオ)が設立されたばかりの頃、馬雲との話で15%投資する機会があった。だが私の期待はそれほど高くなく、投資するなら少なくとも50%と考えてこれを断った。死ぬほど後悔している」と明かした。

万通ホールディングスの馮侖董事長(会長)も馬雲を断った投資家の一人。馮侖は当時、馬雲の競争相手でアリババより強かった「易趣(eBay)」を評価していた。馮侖はその後の経過に「見誤った!」と叫んだという。

アリババだけでなく、百度や騰訊、京東などの中国の多くのインターネット企業は、発展段階の資金の大部分を海外資本に負ってきた。民間資本の活発な江蘇省や浙江省に位置するアリババも、国内資本からの融資はほとんど得られず、とりわけ早期はその程度が高かった。中国でベンチャー投資に使われる資金は現在でも毎年200億元(1元は約17.8円)前後に過ぎず、不動産に投じられる資金の1万分の1に過ぎない。これは、本土の資本が短期的な収益を求めがちであることと大きく関係している。アリババIPOの悲喜劇は、短期的な利益の追求が最終的には大きな利益の獲得につながらないことを示している。(編集MA)

「人民網日本語版」2014年9月26日




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