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2015年?鉄道業界の注目ポイントはこれだ! 北陸新幹線以外にも話題が盛りだくさん

 红苹果1127 2015-01-03
3月14日に長野―金沢間の開業を控える北陸新幹線の車両 東洋経済オンライン 3月14日に長野―金沢間の開業を控える北陸新幹線の車両

 消費増税に伴う全国規模の運賃改定や東京駅開業100周年など、さまざまなイベントがあった2014年の鉄道業界。2015年もさまざまな出来事が起こりそうだ。

 その中でも最大のトピックは、3月14日の北陸新幹線?長野―金沢間の開業である。

 2011年の九州新幹線?博多―新八代間、名古屋地下鉄桜通線?野並―徳重間の開業を最後に、130年にわたって続いていた鉄道路線の新規開業は途絶えてしまった。その後は2014年にJR岩泉線や江差線が廃止され、日本の鉄道路線網は縮小に転じていた。北陸新幹線の延伸開業は4年ぶりの新規開業路線なのである。

 北陸新幹線開業により、東京―金沢間は最短で2時間28分で結ばれる。金沢や富山など、北陸の沿線各都市は首都圏からの集客増を期待しているが、それだけではない。

 長野新幹線の開業後、佐久平駅を擁する佐久市の人口が大きく増加した成功例にならい、上越妙高駅を擁する上越市も新幹線効果による地域の発展に期待している。すでに首都圏からの観光客でにぎわっている軽井沢は、北陸新幹線の開業により北陸エリアだけでなく関西からの観光客増加にも期待している。

 北陸新幹線開業によって、東京―長野間は現行の1日27往復から40往復へ拡大する。この煽りを受ける形で、上越新幹線の運行本数が見直される。東京―越後湯沢間は現行の同43往復から同35往復へと減少する。越後湯沢―新潟間も1往復減って同27往復となる。

 これまで首都圏と北陸方面の行き来は、上越新幹線とほくほく線の乗り継ぎが主要な交通手段だった。が、3月以降は北陸新幹線を利用するほうが便利になるため、ある意味、仕方がないといえる。

 北陸新幹線の開業は、JR東海にも少なからぬ影響を与える。出発地や目的地によっては、米原経由で東海道新幹線と北陸本線を乗り継いで北陸に向かうほうが早いケースもあるためだ。

 そこでJR東海は北陸新幹線の対抗手段として、早朝の東京―米原―福井間の再短所要時間を現行よりも46分短縮して3時間14分とする。金沢―福井間は40分程度かかるため、これなら北陸新幹線に十分対抗可能だ。

 なお、JR東海は、東海道新幹線の最高速度を時速270キロから時速285キロへ引き上げる。これにより1時間に1本程度、東京―新大阪間の所要時間が3分短縮される。

 また、同区間の最短所要時間は現行から3分短縮し2時間22分となる。ただ、最短時間で結ぶのは早朝と夜の列車に限られる。

 むしろ、最高時速引き上げに期待されるのは、ダイヤ乱れからの回復時間の短縮である。東海道新幹線は平均遅延時間が1分未満という脅威的な正確性を誇っているが、雨や雪などによってダイヤが乱れることも少なくない。速度向上によって遅延時間が減ることは、忙しいビジネスマンには朗報だ。

 北海道新幹線は、2016年春の開業を目指して新函館—新青森間での試験運行が佳境に入っている。昨年末には、営業最高速度時速260キロメートル運転の試験も行われた。3月までの試験運行は新青森以南では行われないが、順調に進めば、秋以降には北海道新幹線車両H5系が東京駅に乗り入れする姿が見られるだろう。

 在来線の話題として筆頭にあげられるのは、上野東京ラインの開業だ。宇都宮線?高崎線の運行本数の半分以上が東海道線と直通する。また、常磐線の運行本数の半分以上が品川駅まで乗り入れる。

 東日本大震災で被災した路線についても、JR石巻線?浦宿―女川間が3月21日に、JR仙石線?高城町―陸前小野間が6月に開業予定だ。JR山田線?宮古―釜石間もJR東日本による復旧後に三陸鉄道に移管する方向で、2014年暮れに決着した。復旧は少しずつ進んでいる。

 一方で、本州と北海道を結ぶ寝台特急列車「トワイライトエクスプレス」と「北斗星」が廃止される。残る「カシオペア」についても、年内には何らかの発表があるかもしれない。

 JR九州は2016年度の株式公開を目標としている。業績は着実に改善しており、自民党内でも上場を支持する声が多い。タイムスケジュールを考えると、年内には上場への方向性が打ち出されるはずだ。

 気になるのは高速鉄道の海外展開だ。7月には国際鉄道連合(UIC)主催の世界高速鉄道会議が東京で開催される。世界中の高速鉄道関係者が東京に集まるため、新幹線の優位性を世界にアピールする絶好の機会である。

 折しも日本が受注を狙うインドの高速鉄道、ムンバイ―アーメダバード間の事業化調査が今年夏に完了予定だ。「日本の高速鉄道がふさわしい」といった結論が出れば、今後の展開に弾みがつく。鉄道産業の動向は今年も目が離せない。

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