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【日本の民話】「嘘つきの名人」

 日知窗 2020-10-05

嘘つきの名人

むかしむかしあるところに、嘘つきの名人がいました。 あまりに上手に嘘をつくので、騙された人は怒るどころか感心してしまうほどでした。 あるとき、お城の殿さまがこの男を呼び寄せました。「おまえは嘘つき名人だそうだな。うまくわしを騙せたなら、何でも好きな物をやろう」 すると、男が答えました。「実は、わたしが嘘をつくには『嘘つきぶくろ』と言う物がいるのです。今日は家の箪笥の上にその袋をおいてきたので、取ってこないと嘘をつけません」 殿さまは、家来をすぐに男の家にやりました。 しばらくして、家来は戻ってくると殿さまに言いました。「男の家の隅から隅まで捜しましたが、『嘘つきぶくろ』などありませんでした」 それを聞いて、男は言いました。「そうです。もともとそんな袋はありません。これが嘘です」「むっ、あっぱれじゃ!」 見事に嘘をつかれた殿さまは大喜びで、嘘つき名人にたくさんの褒美をあげました。

箪笥:衣橱,衣柜。

もともと:本来,原来。

あっぱれ:非常好,漂亮。

褒美:奖赏;奖品。

撒谎专家

很久很久以前,在某地,有一个撒谎专家。

因为他太会说谎了,所以被他骗的人不仅不生气,反而很佩服他。

有一次,城里的大人把这个男人叫来。

听说你是撒谎专家啊。你要是能巧妙地把我骗了,我就给你任何你想要的东西。”

于是,男人回答道:“实际上,我说谎需要一个叫‘说谎袋’的东西。因为今天我来之前把那个袋子放到了家里的柜子上面,所以不取来的话就不能说谎。”

大人马上派家臣去男人家。

过了一会儿,家臣回来对大人说:“我们找遍了那个男人家里的每个角落,可是没有‘说谎袋’。”

听到这话,男人说:“对,本来就没有那样的袋子,这是谎言。”

“太棒了!”

巧妙地被骗的大人非常高兴,赏给说谎的名人很多奖励。

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